所属会の経絡治療学会では
毎年3月に、各支部持ち回りの学術大会があります。
宮城、京都、そして昨年の福岡と続き
今年は東京
旅行と言うものはなかなかできないので
学術大会のついでに
各地の神社仏閣巡りをするのですが
今年の東京はさてどうしたものかと思いを巡らせ
浮かんだのが明治神宮
高校生の頃
神社内にある武道場・至誠館で
鹿島神流剣術と合気道を修練しておりました。
もう半世紀近く前の話です。
関連事項を検索しているうちに
当時師事させていただいた稲葉稔先生のDVDが発売されていることを知り
拝見させていただいたのですが
厳しく稽古を付けていただいていた日々の様々な出来事が鮮やかに思い出され
身が引き締まる思いでした。

『鹿島の秘太刀第1巻初伝編』[DVD]BABジャパン.
当時17歳の私に
師弟関係のなんたるかを
厳しい剣術の稽古を通して教えてくださったその経験が
その後の私の
物事への取り組み方の「原点」となっている
ということを
この度改めて再認識いたしました。
現在の鍼灸業界を鑑みますと
師匠を持つことが出来る人は本当に少ない。
また、この人はと思える師にめぐり逢えたとしても
一昔前の内弟子のような環境は得難いものです。
そこで
このような現代において
師弟ならではの一対一の関係をどのように築いていったら良いかという事について
思うところがあります。
大切なことはただ1点です。
自分が「師」と仰ぐ人を定めたならば
「私が見ててあげるからやってごらん」という
師の指示を無条件で受け入れてそれに取り組むこと。
師匠は弟子の状態をよく見ていて
その人に合った、適切な指示をしてくださるものです。
師匠との一対一の緊張感のある関係の中で
自分を高め磨いて行くことが
師弟関係ならではの修行法の特徴ですが
師と仰ぐ人が
多数の会員に対応している所属会派の指導者であって
自分は一会員であったとしても
心がけ次第で一対一の「直」の時間を持つことは可能です。
また
心技体の継承は
それでなけれれば成し得ないものと思います。
盛岡の小さな鍼灸院の鍼灸師である私が
所属会において
現在、様々なお役目をさせていただくようになった背景には
講座担当、実技供覧等
数々のご指示に対して
その全てに
力不足ながら誠実に取り組んで来たからだと思っておりまして
また、その点につきましては
昨年夏の講座冒頭でもお話させていただいたところなのですが
その原点が
稲葉先生の教えであったと
この度の度のDVDを拝見したことで
今更ながらでありますが気付くことができました。
本当に有り難いことであったと思います。
63歳
さて、もうひと頑張り^^