小児はりには鍉鍼を使用します。
御来院されるお子様の保護者の皆様へは
ご家庭でのセルフケアとして
ごく軽く
手でさすってあげてくださいとお話しするのですが
手で良いなら
なぜ鍼灸師は敢えて鍉鍼を使うか
鍼師だから
とか
金属で皮膚を撫でることで発生する
電気生理学的な
成書に既に発表されている事柄はここでは さておくとすると
なぜでしょう。
答えはひとつではないので
会友・業友の皆様がどのようにお考えになるか
とても興味があるところです。
このような課題が
フッと湧いてくることしばしばで
それをしばらく意識していると
現在までの様々な経験や知恵をベースにした
自分だけの創造的なものが出来上がってくることがあります。
それが実に面白いのです。
基礎的な現代医学に加えて
鍼灸の古典も学ぶ必要があり
一生勉強が必要な鍼灸師ですが
技については
別名・マニアックな事柄については
創造的な発想が生まれて
その有効性が検証でき
しかもそれが人様のお役に立つことができれば
私自身にとっても幸せなことだと
そのように感じております。
ここでは
「人の役に立つ」ということが大切で
独善に陥らないように
そこは心しておかなければならないと思っています。
それで
会友の皆様
どのようにお考えでしょうか?
夏期大等でお目にかかった際に
お気軽にお声がけいただき
是非教えてください^^
ここから書きますので
どうぞ思いを巡らせていただいて
以下は後ほどご覧いただくのも良いかと思います^^
私が思いますには
・
・
・
指は「へこむ」
術者の指は柔らかく弾力がありますから
患者さんの皮膚に触れた際に凹むわけです。
「遊びがある」とも言えます。
そうすると
「皮膚が1mm沈む圧で撫でる」
「皮膚が2mm沈む圧で撫でる」
という
撫でる「圧」を規定できないのです。
私は
小児はりの「圧」を
最も軽い圧:表皮に触れる圧
最も重い圧:真皮層までの圧
と規定しています。
このことについての詳細を書くと
さらに長文になりますので控えますが
真皮層には体液があり
そこへの圧が
体液(津液)と、それに乗って循環している気を動かし
小児と大人の境
小学校高学年の、強い凝りを有するお子さんにも低侵襲で対応できる
というところが要点です。
小児はりの対象はあくまでも皮膚ですから
真皮層を超えて皮下組織まで圧することは
私はありません。
表皮から真皮層までの間
部位にもよりますが約2mmの間で
施術の「圧」を年齢と体質に応じて加減するのですが
それは鍉鍼を用いなければ不可能です。
さらに
「撫でる」
という手技からすると
摩擦の問題があります。
指にも摩擦抵抗があります。
金属はスベスベ
でも
ステンレスは滑りすぎるので
やはり適度に皮膚に寄り添う「銀」が良いということになります。
鍉鍼の太さは、小児の月齢年齢体質と施術部位
鍼灸師の自分の手に合わせて様々です。
対象の「幅」という観点からは
狭い部位にピンポイントで合わせるとなると細い方が良いのですが
垂直の「圧」を規定することに関しては
太さは関係ないわけです。
ここで
手(指)による施術と鍉鍼との比較でもう一点
指には触覚がありますから
対象の皮膚の状態がよくわかります。
ですので
鍉鍼を持っていない他の指は対象の皮膚上を常に撫で
皮膚の状態を察知するわけですが
「鍉鍼がどのような強さで対象に影響しているか」
ということを
それを通して感じ取る必要があります。
鍉鍼の先の感覚を自分の指のように感じるわけです。
道具から情報を得るためには
握ってしまうと難しい
「鍉鍼の先まで自分の手」
となるように
力が入らないように挟んで持って使うというところが重要なのだと思います。

個人のブログですので
文章の完成度はさておき
思いのままに書いております
その点はどうぞご了承ください^^