先日の経絡治療学会学術大会の懇親会の席上
鍉鍼の尖端は球形ではない
と言う話が出ました。
『霊枢』九針十二原には
「鍉鍼者、鋒如黍粟之鋭」
とあります。
古典には、鍉鍼の先は
キビやアワの実の鋭のような形状であると記載されているのです。
この、古典に基づいた鍉鍼は
一般にはほぼ販売されれていないのが現状です。
今後はもう自作する以外に
古典通りの鋒を持つ鍉鍼を手に入れる事は難しくなるものと思います。
ということで
今後自作される方のご参考に
私の所持している黍粟の鋒を持つ鍉鍼の写真を
こちらに掲載しておきたいと思います。




鍉鍼の先の話題が出た懇親会の席上
私の鍼灸院のホームページに鍉鍼の写真が掲載してあるのを思い出し
スマホでご覧に入れたのですが
遠目な写真で先端までははっきり見えず
用をなさなかったので
本日デジカメで接写してみました。
一般に販売されている鍉鍼の尖端は球形ですが
古典に基づくものは、それがやや細長いということがお分かりいただけるかと思います。
これは今から20年ほど前
浅草橋の神戸源蔵鍼作所さんで購入したものです。
その当時の神戸先生は第6世
古典に基づく鍉鍼ですので
長さは三寸半だったのですが
私の中指の長さに合わせてカットして面取りをしていただきました。
神戸源蔵鍼作所さんとはご縁がありまして
私の師匠は『昭和鍼灸の歳月』に書かれている
第4世の神戸源蔵先生と幼馴染みなのです。
神戸さんで作っていただいていた
師匠が使用する鍼先卵型・長柄の特殊鍼を
浅草橋までよくお使いに伺ったものでした。
昭和57年〜59年頃のお話しです。
このような古典に基づいた鍼を作ってくださる職人さんは
私の知るところではもういらっしゃらなくなってしまいました。
自作・・
彫金ですか・・・
自分が作った鍉鍼を使うなんて素敵だと思いますが
シニアアイにはちょっと厳しい・・
手力も怪しい・・
会友・業友の
鍉鍼を自作されている皆様
丸でなくて黍粟!
是非・挑んでみてください^^